My Sailing Story 02
陸上職
K.Y.
LPG船部 運航管理グループ
2019年入社 社会科学部社会科学科卒

父が海外との貿易に関わる仕事をしていた影響で、子どもの頃から自然と海外に目が向き、「海外とやり取りする会社で働いてみたい」と考えていました。就職活動を始めた当初は、「海運業界は人材が少なそうで狙い目かも?」という軽い下心もありましたが(笑)、最終的には “世界を相手にする仕事” という点で父も喜ぶだろうと、当社(当時:JXオーシャン)への入社を決めました。
入社後の3年間は、東アジアを行き来するケミカル船の運航管理を担当。巨大な船を想像していたので、ケミカル船が意外と小さいことに最初は驚きましたが、当時の先輩から「ケミカル船を3年経験すれば、どんな船でもやれるようになる」と励まされ、がむしゃらに取り組みました。結果的にとても楽しく、大きな学びを得られた3年間でした。
その後、鹿児島の石油基地へ1年半出向し、船の入出港時の税関・入管手続きなど代理店業務を経験。原油タンカーに連日赴き、船長と直接やり取りした経験は、今でも大きな財産になっています。
さらに念願だった原油船の運航管理を1年半担当し、この4月からLPG船部に配属。現在はLPG船の運航管理を行っています。

当社のLPG船は、貨物を運びたいお客様(傭船者)に船を貸し出す“傭船契約”の形態です。そのため、船に「どこへ行き、何を積むか」を指示するのはお客様側。私たち運航管理者は、動静を追いながら、船員交代の調整、修理・検査の日程管理、船舶設備の維持、安全性確保のための品質管理といった “船主側” の業務を取りまとめる役割を担います。
トラブルが起きた際には契約書を確認し、双方にとって適切な判断になるよう、お客様の間に入り説明・調整を行います。加えて、毎月の請求書作成やトラブル時の精算、修理スケジュールの提示・合意形成なども重要な仕事です。
LPG船はアメリカ・ヨーロッパ・アフリカなど世界中を行き来します。そのためトラブルが発生すれば、お正月でも夜中でも電話が入ります。大変ではありますが、最も成長できる瞬間でもあり、運航管理は “トラブル対応を経験して一人前” だと感じています。私はまだ半人前ぐらいですけど(笑)。
10:00
業務開始
担当船の動静を確認。荷役開始・終了、出港時間、検査期限、次港到着時刻などを調べ動静表にまとめる。お客様からのメール対応。
11:45
昼食
混雑前にランチへ。
12:45
業務再開
メール対応のほか、請求書関連業務を実施。トラブル時の差額や追加費用を精査し、請求書に反映する。
14:00
LPG船部ミーティング
(週1回)
それぞれの船の動静、最近起こったトラブル事例、成功事例などを部内で共有する。
16:00
GHG(温室効果ガス)削減タスクチーム関連業務
毎月の燃料使用量の集計や、造船所・燃料サプライヤーへのヒアリング内容を整理する。

お酒が大好きで、休日はふらっと東京へ出て上野・浅草・新宿あたりで一人飲みをしています。また温泉や銭湯も好きで、関東近郊の温泉まで車で出かけることもしばしば。休日をしっかり楽しむことで、仕事にも前向きに向き合えています。
本船への連絡は、時差や航行海域、荷役状況を考えて行います。混雑エリアや入出港時には電話を控えるなど配慮が必要です。船長は日本人と外国人がいますが、日本語で話せる日本人船長のほうがコミュニケーションはスムーズ。ただし積極的に意見される方も多いので、緊張することもあります(笑)。
船長とは直接会う機会がほとんどありませんが、慣れてくると雑談が増え、「いま何しているの?」「最近どう?」といった会話ができるようになります。お客様も同様で、最初は事務的な会話のみですが、関係ができるとお願いがしやすくなり、仕事もスムーズに進みます。
こうした “関係構築の楽しさ” も、運航管理の魅力だと思います。
私たちオペレーターは、船長やお客様の言葉をそのまま伝えるだけでは役割を果たせません。
契約内容を踏まえて「言ってよいこと・言うべきでないこと」を判断し、時には表現を変えて双方にとって納得できる形にまとめる必要があります。
意見の相違があっても、関係者全員がハッピーになれる形に “落とし込めた” ときこそ、運航管理者としてのやりがいを強く感じます。
運航管理の仕事は、「船を貸します」もしくは「借ります」という契約が決まった後の仕事です。契約書は事あるごとに確認していますが、契約そのものに関わる機会はまだありません。
将来的には、新造船の企画段階から携わり、どんな船を造るか、どのように使うか、どんな顧客を想定するかといった根本部分から関わってみたいと思っています。
もう1つ興味があるのは船舶保険の分野です。船体保険や第三者賠償、戦争リスクの保険など、海運は保険と密接に結びついています。いずれは保険関係の業務にも挑戦したいと考えています。

GHG(温室効果ガス)の削減を目的とした、部署を縦断するタスクフォースのメンバーに任命されました。海運業の脱炭素化に向けてやるべきことの実行に向け、議論や調査を重ねています。例えば、毎月船がどれだけの燃料使っているのかの集計。また、造船所や燃料サプライヤーに聞き取り調査を行い、回答の取りまとめを行います。